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「体感」と「鑑賞」両立させる事が出来ないものかなあ~個展「MUSE」に関する記録デンジャラスデイズ⑥~

全10回に渡って、2017年11月24日に終了した個展「Muse~いのちのためのオムニバス~」開催の経緯と終了までをブログで投稿します。

ぼく自身が次の活動への資料と、今後の反省のために記録したブログです。

ぼくは切り絵アーティストとして活動していますが、同じように個展やグループ展などで作品発表をなさる方や、

アーティストの人ってどんな人間なんだろう??

と素朴な疑問を抱く方も、面白く読んで頂ければ幸いです!! 何か活動のお役に立ててもらえたらなお嬉しいです(^^♪

※若干未熟な発想や考え方に吹き出しそうになるところもあるかと思います。皆さんはそういう部分もふくめて、何かご自身の糧にしてください!!

第5話(前回)のブログ!↓  ↓

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第6話 「体感」と「鑑賞」両立させる事が出来ないものかなあ

普段は昔の看護服や医療用具など貴重な資料を展示

いざ会場下見へ

建物自体がまだ最近できたようで、真新しいビル。8月に入り、会場となる「いとなギャラリー」下見のために東京を訪れました。

東京のギャラリーと聞くと、銀座とかかなと思ってましたがそこは千代田区でした。どちらかと言えばオフィスの多い場所ですね。実際、いとなギャラリーというところは看護服を販売する会社のビルの中に併設されたギャラリーだったんです。

M氏の肩書は企業のイメージプロデューサーでした。その会社もクライアントの1社で、カタログのデザインや、宣伝に携わっておられました。そして、そのビルの2階にあるギャラリーの存在も、この方が関わっていました。

アートのためのアートにあらず!

M氏が語るところによると、いとなギャラリーの価値はこういうこと。

アーティストの作品を見せるためのギャラリーではない。

命というものに携わる看護師や医療関係の方が、この空間で書物を開いたり暖かい飲み物を楽しむ。ふと目を上げると、日常の延長線上にあるこの空間に存在する、アートに目をやる。日常とアートをわけ隔てなくつなぐ空間。そこに存在する「人」ありきのギャラリー、というようにぼくは理解しました。

アートのためにアートを並べる、いわゆるギャラリーとは、少し違うものでした。

だから誰でも自由に出入りができない場所でした。1階の受付で扉を開けてもらわないと入場できない。

とにかく広い空間でした!! 天井の照明もふんだんにある。3か月の展示になる予定でした。バカでかい作品を置くことができる!! 写真を何枚か撮り、大体の広さを記憶に叩きこみました。

M氏は、「白い切り絵の展示」に加え、作品を天井からつり下げて見せてはどうか、という提案をしてくださいました。モビールのような感じ。それ以外に特に要望はおっしゃりませんでした。医療に関係する場所であるが、テーマはそれに因むべきとか、そんなことも含めて何も。

さあ、どんなことをやろっかな!!

姫路に戻り、すぐ制作に取り掛かりたいところでしたが、今回は場所ありき、仕掛けありきで作品を作る。だから描くものの構想はさておいて、どう見せるか、から考えて行こうと思いました。そして、あの広大な空間だからこそ挑戦したいことがありました。それは、購入してもらうのが目的の作品ではなく、会場での体感そのものが目的の作品制作

ずっと以前から思っていたことがありました。名画の鑑賞は、写真や図録でもできるがそれは作品の存在を知った、ということに過ぎない。実物の放つものは、その会場でしか味わえないものです。承知の方も多いことではありますが。ぼくは、願うんです。そのことを知らない人にも、会場で作品を見る面白さを知ってほしい、と。

アートをどう楽しめばいいのか

絵に興味のない人は多いです。実際には興味がない、というよりはどう楽しめばいいのか、感覚を持て余している場合が多いように思います。何が描かれているか、モチーフを読み解き、技術を分析するだけが絵画鑑賞ではありません。楽しめるなら、会場の仕掛け自体も鑑賞の楽しみであっていい。トリックアート等はその類ですが、絵画鑑賞というところにまで行かず、写真を撮ったりするなど、これはこれで、体感することだけで終わっているように思えます。

何とか、体感することと作品鑑賞とを両立させる事が出来ないものか。それができれば、それまで芸術に関心のなかった人が気軽に、美術館へ足を運ぶ、絵を観に行く、ということにつながっていく!と思いました。少なくとも些細な一撃にはなると。

でもどうやって??

つづく

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