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生涯ベスト1のプレゼント。

これまでの人生で、いろんな人からいろんな贈り物を頂いてきました。両親、友人、お付き合いさせて頂いた女性の方々。

贈り贈られてきました!

気持ちのものなので高価なものかどうかより、単純に行為としてやはり嬉しいものですよね。いくつになっても。

 

大人になるにつれ、いろいろとお付き合いの上での贈り物も増えてきます。まあ持ちつ持たれつ、義理のような、形式のような、そういったものも含めて、気持ちの良いものです。

それらの数々はどれも心の財産ですから、もちろん優劣をつけるものではないです。

 

そのことを踏まえて言わせてくださいね・・・

人生で最も感動したプレゼントがあります。

 

それは、

下手したら自分にこれくらいの息子がいたっておかしくない、そんな年齢の知人からプレゼントでした。残念ながら女性ではありません(笑)

 

数年前の事です。

 

すでにぼくは脱サラしてアーティストとして活動していたんですが、生活費のためにコンビニでアルバイトをしていたんです、そのころ。今思うと本当につらい時期でした。なかなか現状を変えられなくて、はがゆかった時期です。

で、コンビニの深夜のシフトの相棒だった彼は23、4歳。転職の谷間のバイト勤務でした。

 

彼がそのプレゼントをくれた、そのひと月ほど前に彼は一人暮らしの部屋へ引っ越したんですが、ぼくはその時にわずかながらお祝いを包みました。

 

で、彼がそのお礼にと言うことでした。

「はったさん、これお返しのプレゼントです!」

若いやつがオッサンに、そんなに気を使わなくたって・・・

なんて思いましたが、これはこれで嬉しいものです。手渡されたのはガラケーくらいの大きさの、しっかりとした和風の箱

 

え?! とぼくは嬉しさと照れの混じった顔で

「・・・開けていい?」

念のためにもう一度、繰り返しお伝えしておきますが、登場人物は二人とも男です。

 

そこは某コンビニの事務所。2人きり。青年とオッサンのやり取りとしてはあまりに滑稽なセリフですが(笑) でも、ドラマみたいにこのセリフって現実でも口をついて出るんですね・・・「開けていい?」ってセリフ(笑)

で、その箱の中身、何だったと思いますか?

 

花?

ギフトカード?

菓子?

 

どれも違います。その箱に入っていたのは・・・

 

 

つげ櫛。

 

 

説明しよう!(昔のTVのヒーローものの武器の解説シーンをイメージしてください!

つげ櫛とは?

日本古来より親しまれている、木製の椿油を馴染ませた櫛である。

 

そう、その「つげ櫛」。

なぜ、おれに櫛? 40を過ぎた、アーティストのおれに???

 

いぶかしがるぼくに、彼は説明してくれました。これがとても胸を打つ話だったんです。

 

髪を「かきあげる」

 

という事から

ぼくが、うまく作品を

 

「描き上げる」

 

ようにと験担ぎで選んでくれたのでした。

つまりぼくの仕事がうまくいくようにって贈ってくれたんです。

 

ひと月後くらいにぼくは個展を控えていた時期でした。正直、予定している作品がすべて完成しておらず、けっこうせわしない日々でした。

彼にだけは、そういった自分の本業の話などしていたからとても気にかけてくれてたんです。

 

世のオッサンども、平成生まれの青年にも大したやつはいるよ。

 

で、今回のブログはただの自慢話です(笑)
これほど思いやりのある贈り物を、どんな美女からも贈られたことなくて、同性のヤローから、ってのが胸にしみます。

素敵やん。

一生、芸術制作のお供にします!

 

さて、今回のブログは以上ですがちょっとお知らせです♪

ブログでは不特定多数の人々の目にさらされるので、お話したいエピソードも言葉も、少々選ばないといけなかったりします。

ですので、Hachiのメールマガジンとしてクローズドな話題もふくめて、皆さんにより

 

アートに興味を持ったり、自分自身とうまく付き合ったり、良い奴だったころの自分に再会できたり、

 

そういったきっかけになるようなアートレターを配信しています!

 

自分を許せたり、癒せるようにしてくれたもの。それがぼくにとっては「アート」というものでした。

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