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雨が降るから仕方ない。

雨の日にこのブログを書いています。

皆さんは雨、好きですか。

時と場合によるとは思います。ぼくは好きです。別に晴れの日よりも好き、というわけではありませんが、雨の日は好きです。

絵画教室を始めるとき「子供が好きなんですか?」と周囲から聞かれることがありましたが、別に好きも嫌いもありません。年齢違うだけで人同士だし。それと同じ感覚です。

以前、「雨がキライ」という女性がいました。ぼくは勝手に他の人も同じように雨と晴れをどっちが好き・嫌いというふうに分けていないと思っていました。だからずいぶん前に彼女の口から聞いたこのセリフを今でもはっきり覚えています。そんな人いるんや、と。

ぼくはこの女性のことを見た目で恋していたのですが、あらゆる場面で感覚が違い過ぎて、交際にまで発展しなかった。今思うとそういう意味で最も印象に残る人物のひとりでもあります。それらの異物感は、ぼく自身を浮き彫りにしてくれる。

さて、ぼくが雨が好きな理由。

「できないことは出来なくても良い」ってお空に言われてるような安心感に包まれるからです。そりゃ何日も何日も夏のムシムシした時期に続くとさすがに気分が滅入りますが。

雨が降ると、いろいろ日常が制限されるじゃないですか。いけないところやできないこと。

「雨が降ってるし、仕方ない。晴れの日にやろう!」

って、雨の日の、ウロウロできないときにしかできないこともある。普段後回しにしていたことに手を着けられる。

雨音も心地いい。静かなのも激しいのも。ひどい時なんか、雨の日にぼくは「雨音のBGM」かけながら絵を描いたり本を読んだりする。

その時の絵も、本も、雨がぼくのもとへとめぐり合わせてくれたような不思議な気分になります。

「雨を待ち」(1000×803mm)2020年 切り絵 990000円

自分を許せたり、癒せるようにしてくれたもの。それがぼくにとっては「アート」というものでした。

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