お問合せが来て、注文まで至らないケースのひとつに、こんなやり取りがあります。

あなた「うちの猫を切り絵にしたいんですが?」
H「大きさとかどうされます?お値段のイメージありますか?」
あなた「どれくらいのお値段なのか全然わからなくて、教えてください」
価格表を見せる。
あなた「・・・高いんですね、意外と。ちょっと検討します」
これっきりになるパターン多いです(笑)
他の画家、切り絵作家さんの価格をきちっとリサーチしたことはありませんが、おそらく他の方々より設定値段が多少高いのかもしれません。
Hachiの切り絵はお米や小麦粉でも、水道でもありません。生活必需品ではありません。
しかし、災害時の持ち出しで一番大事なものが、長い目でみたときに写真だったり、好きな趣味のものだったりするように、心の安寧やワクワクに代わるものはそうありません。
ここで、Hachiにオーダーを依頼する際のコツをお教えします。
「大きさは○○くらいで、価格は○○くらいならいま現金で用意できそうです」
と、具体的に申し出てください。なんだったら
「リビングの壁に飾りたい」
などのお考えも聞かせてください。
ここで初めて、ぼくらは対等に会話ができます。
「リビング、何畳くらいですか?・・・だったらこれくらいの大きさで充分では?」
と言った具合に。
なにか行動する上で
「条件が○○なら」
という考え方がぼくはあまり好きではありません。
安かったら買う・高かったら買わない、怒られるからしない・怒られないからする、といった発想です。(ちなみに子供のころから「先生に怒られるからやめよう」といった発言をする同級生に違和感を覚えてきました)
そこには意思や矜持が微塵もありません。
値段でアートを買う、買わない、を決めるのであれば100均やニトリでそこそこ見栄えのいい量産の品々が手に入ります。ぼくの描く、もけもけとした熱いハンドメイドのものよりずっと居心地のいい、きれいなオブジェが買えます。安価に。
それらと一線を画すのは、芸術家のつくる作品は、あなたとのコミュニケーションからすでに始まっている、ということです。
物理的なことは大事ですが、「何を求めているか」「何に価値があるか」心の奥底と対話してみるのも、素敵な時間だと思います。
値下げはしませんが、カード払いや分割もできますし、オーダー作品であればあなたが自由な値段を申し出ることが可能です。
Hachiのアート作品購入は、お買い物ではなく、エネルギーの交流です。
コメント