ぼくが、「自分の凄さや技術を見せるためのアート活動」をやめたのはやはり、
人々の笑顔を多く見れる機会が増えたからだといえます。
ワークショップなどで学校や施設などを訪れますと、その後に皆さんからお手紙を頂いたりすることもあり、その時の感動や喜びは何物にも代えがたいものです。
ある小学校の全校生徒ひとりひとりから手紙を頂きました!
この時は姫路市にあります上菅小学校へお邪魔して、
「Hachiの切り絵パフォーマンス」
「切り絵アート制作体験」
を子供たちに体感してもらいました。
「鑑賞することの感動」と「制作することの喜び」
の二つのアート体験をしてもらったので、彼らにとって少々忙しい時間になるかな、とも思ったのですが疲れた顔ひとつ見せず、夢中になってました!
図工担当の先生からお送りいただいたのは、みんなの手紙を文集のように冊子にしてくださった立派な立派な手作りの装丁!
子どもたちの手紙はどれも、色鮮やかに自由な色や絵が描かれていて、言葉のひとつひとつも情熱的な興奮に満ちていました。ぼくたち大人には出せない迫力そのものでした。
この冊子の最後には担当の先生からのお手紙も添えられており、お若い先生らしい実直な熱意のこもった言葉がつづられていました。
先生によると、ご自身が子供のころは「図画工作」がキライだったそうです。思うようにできない、というのが原因だったそうです。
そんな先生が手紙のなかで最後に締めくくってくださった言葉…
「わたしの理想の授業でした」
これは本当に嬉しい言葉でした!!
実を言うと、けっこう大変な特別授業だったんです💦 なにせ45分間に「パフォーマンス」と「作品制作指導」をおこなうわけですから・・・。もちろん学校の先生方と父兄の皆様のお力添えあって、滞りなくできました。
しかし、われわれ大人の段取りにもとづいて生徒たちを動かす、といった本末転倒な授業にならないために、いっぱいいっぱい準備してきました! とにかく、ぼくと彼らにとって「良い時間」になるようにいつも心掛けています。
楽しいだけではなく、達成感・充実感を味わう。その味わい方を知ってもらう。
せっかく彼らより長く生きてきてるんですから、ぼくは自分の知っていることをできるだけ面白おかしく伝えたいですね。これからも。
「君は単純じゃない!!」
自分を許せたり、癒せるようにしてくれたもの。それがぼくにとっては「アート」というものでした。
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