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八田とご購入者によって、引き裂かれた絵のふたり。

「ロマンス-female-」
「ロマンス-male-」

という二つの作品があります。

それぞれ男女の姿を描いた切り絵。

傷まみれになって、泣いているようにも見える女性版「ロマンス」

静かな海面に月を浮かばせているかのように見える男性版「ロマンス」。

もともとこれらはひとつの大きな作品だったんです!

男女の別れを思わせる一枚の作品をある日、

「ええい、もう終わったふたり。ばらばらの作品にしてやる」

とナイフでカットして、2枚にわけました(笑)

現実世界でも別々になった男女。

こうして「ロマンス」は2連作となって生まれ変わったのでした。

で、ここからは【後日談】となります。

昨年2022年7月、仲間のアーティスト二人と東京でグループ展をおこなったんですが、その際この「ロマンス」2連作を並べて展示していました。

そして最終日。

あと数分でクローズとなる会場で、ひとりのご婦人が「これ、頂きます」と指さしたのが

「ロマンス-female-」。

つまり女性版の方でした。このご婦人は、もちろんこの2作品のいきさつを知ったうえでのお買い上げ。

そうかあ。

いつでも、取り残されるのは男の方なんだなあ。

まさか、このご婦人もこの絵の二人に「もうお別れしたんだから、しっかり未来を生きなさい」なんて思いを馳せつつ、お選びになったのかな・・・などと今では考えたりします(笑)

取り残された男の背中は、12月におこなった個展で出品しなかったので、見たことのない方も多いと思います。が、ちゃあんとまだ「ロマンス-male-」は保管されています。

アトリエで八田とともに置き去りにされています。

そういったストーリーを育んできた作品です。

いや、まだ育んでいる途中なのかもしれませんね。

絵を始めとする芸術作品は、なにも実際に絵具や道具を使ってのみ、その美しさやオーラを磨いていくものではありません。もっと言うと、創作者本人の技量だけでは支配できないことの方が多いと感じます。

人の目にふれながら、時には購入していただいた方の心や行動によって、よりいっそう輝きを増していくものです。

そういう意味では、八田作品も、八田ひとりの手でを作っているのではないと心から思います。

皆さんも、アート作品を見たり、購入頂く際は、「創作者」の一員になってしまう可能性があることも、醍醐味としてお楽しみくださいね。

ー-

「ロマンス-male-」
2018年 切り絵
A4 フレーム入り
20,000円(税込み)

ご購入ご希望の方はお気軽にメールください
himeji.hachi@gmail.com

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