切り絵による集合肖像画「Faces In Face」
Hachiが描く切り絵アートのパターンのひとつ。
Faces In Face。
これは、ひとりの人物のなかに他の人物の顔を描き入れた完全オリジナル切り絵アート作品です。もちろん人間以外の動物でも。
10匹の愛犬と著名人。
こちらの作品はデヴィ夫人のお顔の中に、彼女の愛犬たちを描きいれた切り絵作品。タレントのゆきぽよさんからデヴィ夫人へのバースディプレゼントとして制作させていただいた作品です♪
また、次の作品は映画「男はつらいよ」を題材にした作品。
映画50作品が1枚の切り絵に♪
渥美清さん演じる寅さんの顔のなかに、歴代マドンナ全員の顔を!
作品は山田洋次監督の事務所に飾って頂いています。
・・・なんという光栄なことか(ぼくは個人的に毎週1本は監督の映画を見るほどの大ファンなのです!)
どうやって作り始めるのか
スケッチその①
さて、これらの作品はどれももともとはHachiが鉛筆でスケッチした下絵をもとに制作しています。
寅さんを例にとってみますと、まずは渥美清さ・・・いや寅さんの顔をスケッチ。
この絵は決定バージョンですが、何パターンか書き直すこともありますが、たいてい朝一番の、頭がすっきりしてる状態を狙って一発で仕上げます。
あまり描きこまず、新鮮なインパクトを瞬間的に封じ込める、という感じです。
紙はA3くらいのプリント用紙に思いっきりよく描く。
※貧乏性なので、高い紙を使うとひるんでしまうぼくです(笑)
で、このベースとなる絵をスキャンするんです。
そして、この寅さんとは別にマドンナのみなさんをそれぞれスケッチ
↓
それぞれスキャン。
スケッチその③
これで寅さん、マドンナ、人物の絵がそろいました。もちろんすべてHachiによる手作業のスケッチです。
すべてPCに取り込み、寅さんの顔のなかに配置し、拡大印刷。この作品はF15(652×530mm)というサイズ。
自宅のプリンタはA3が最大サイズなので、分割して印刷します。
モデルの人数にもよりますが、ここまでで1か月くらいかけます。
スケッチその③
4分割で印刷後、つなぎあわせて「さくらの花びら」を描き入れました。これは寅さんの妹さくらを暗示。
それと、めちゃ寅さんファンの人ならお気づきだと思いますが・・・上のマドンナのスケッチコーナーで登場していない女優さんがいますよね??
大原麗子、木の実ナナ・・・主要なマドンナです。このお二方は拡大印刷した時点で直接描き入れました。また、メインではないけれど若き日の宮本信子も描いています♪ (「キネマの神様」公開を祝して)
どこにいるか探して見てください(^^)/
ここからが本番となります!
とにかく、この紙を黒い紙に重ねて、スケッチをもとに切り抜いていきます。
集合肖像画を描く時はだいたいこここまでを序盤にして、切る作業へうつります。まあ・・・序盤とは言ってもこの時点で1か月以上かかることがほとんどです(笑)
特にこの作品は今のところHachi史上最も登場人物の多い作品。制作って、作っている最中は楽しい時間ですが、こうしてあらためて思い起こして見ると・・・めちゃくちゃしんどかったことを思い出しますね💦
登山じゃないですが頂上(完成)が見えてくるのにとても長い時間を要する! 何事もそうですが、勢いづくまでの踏ん張りというか、にじり寄っていく期間というのがあってそこが本当にしんどいです。もちろん喜びや動機があってのことではあるんですが。
常に「完成」を経てはまた新たなトライをし続けていく。この長距離走そのものがもう、生き様というか人生となってます。
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