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3つのプロセス・Hach流切り絵着色

目次

白黒の切り絵に色を着ける

白黒だけじゃない「切り絵の世界」

今日は、ぼくの切り絵作品の最終工程である着彩(着色)の仕方について書きますね。

絵具で着彩することもありますが、今回は色の紙を使ったやり方について。

ちなみにこちらが絵具で着彩した紙を使用したもの。

色の紙を使って着彩したもの。

興味ある人は最後までお付き合いくださいね。

黒い紙をカッターナイフで切り抜き、その裏側から色の紙を張り付けていくと、色つきのぼくの切り絵が完成するわけですが、黒いラインを残しその中に鮮やかに色が浮かびあがる様を見て、「ステンドグラスのようだ」と人から言われることが多いです。大好きなルオーという画家の作品に近いものがあって、彼の絵も同じくステンドグラスのようだと言われることも多いですから、けっこう嬉しい感想のひとつです。

HachiのYouTubeチャンネルで画家ルオーの生涯について語っています!

どうやって着色をするのか??

さて、「黒い紙をカッターナイフで切り抜き、その裏側から色の紙を張り付けていくと、色つきのぼくの切り絵が完成」するといわれても・・・

こう文章で書いてみてもなかなかぴんと来ない方も多いかと思います。

なにで、どのように貼るのか 

糊を塗るにしてもはみ出るのでは?

などなど疑問も湧いてくるかと思います。

ですので、制作途中の作品を例にとって、分かりやすく画像で紹介しますね。

ファンアートを作ってみました♪

アニメ「メイドインアビス」をモチーフに

こちらが制作途中の作品です。

これは、「メイド・イン・アビス」という漫画に登場するキャラクター、「ナナチ」をモチーフにした作品です。

大きさはA3程度。

ストーリーを描きこんでいます

ぼくは切り絵という画法の持つ特性を活かして、「ナナチ」というキャラクターの中に、彼にまつわるストーリーそのものの絵を描き込みました。

アニメや漫画に登場するキャラを主題に、自分なりの画法を用いて独自の解釈で作画する、いわゆるファンアートと呼ばれるものです。

黒い紙をカッターナイフで切りこむ作業は終わっている状態です。

色を着けている最中ですが、白いところが多いですよね。

色を着けてみる!

切り絵の裏側に色の紙を貼る

まばらに色が着いていますが、これからもっといろんな場所に色を着けます。全ての箇所が色で埋まることはなく、恐らく白い部分もある程度残しての完成となり、そのテイストはぼくの作品に多く見られるパターンです。たくさんの白色と、鮮やかな有色で紡がれるバランスが大好きなのです。あ、もちろん黒という色が多くあってこそ成立するのですが。

さて、「裏側から色の紙を貼りつける」とはどういうことかと申しますと、

こういうことです。

この画像が作品を裏から見たところです。

裏側から、色のついた紙をそれぞれの箇所へ、作品の黒いラインになっているところへ糊で貼りつけているわけです。

また、他の切り絵作家さんはどうなのか知りませんが、ぼくは作品に色を着ける際、おおまかな全体の色のバランスと、色の選定を考えると、あとはどの個所を何色にするか、という細かい設定はその都度思い付きで考えます。その方が楽しく、この楽しい気分でやると、良い絵になるのです。

透明のシートで輪郭をとる

作品を作っている最中ですが、

「よし、この女の子の髪の下の方は青色にしよう!」と思いつくと、その青色にしたいところへ、まずは透明の薄いシートを置きます。

こんな感じ。

上の画像がその様子なんですが、分かりますかね。

で、透明のシートにマジックでその青色にしたい部分だけを、なぞる。

なぞったら、今度はその透明シートを、使いたい色(この場合は青・・・まあ、この画材の場合どちらかっていうと水色に近いんですが)に載せて、型通りに切る。

色の紙を切り取る!

厳密に言いますと、型通りにというよりは、マジックの線の中央くらいめがけてカッターナイフを走らせる。色を着けたい個所の形を軽くひとまわり大きく切っておかないと、このあと黒い紙に貼りつけるための、文字通り「のりしろ」というものがなくなるので。

黒い紙における「のりしろ」部分は、作品によっては太かったり、細かったりします。作品のラインになっているところですね。これは時には超極細の時もあって(自分でやっとんですが)、どのくらいの感覚で色の紙を切り抜くと適切な大きさになるかは、もう勘ですけれど・・・。

で、色のパーツを切り抜いたら、そのパーツを貼りつける箇所、つまり黒い作品の方に糊を着けます。もちろんこの際は裏っかえしにします。

のりは和紙糊で!

糊、と言っても、文具屋さんで手に入る、スティックタイプの普通の糊をベタ~~~っと塗るわけにもいかず、

水のりをタラ~~~~っと垂らすわけにもいかず。

作品がベッタベタになるので・・・

で、ぼくが使用するのは和紙糊。

これが一番べたつかず、また乾いた後もゴワゴワしない。

厳密にはゴワゴワしないようにしています。

どういうことかと言いますと、これまでに数多くの失敗を繰り返してきた末にたどり着いた結果、ぼくは現在二つのことに留意して糊着けをしています。

それは、

①買ってきた和紙のりを、水でといで的確な配合で調合をし、

②それを綿棒を使って的確な量だけを塗る

ということです。この二つを守ることで、乾いたあともゴワゴワしない。紙が波打たない。

かつて苦心して切りあげた作品が、乾いたあとにゴワゴワと波打ち、糊が多すぎてはみ出すなど、いくつもの失敗を重ねまくった末にたどり着いたのです。

これが、ぼくが調合した和紙糊。

これを綿棒で取ります。

そして、色のパーツを貼りつけたい個所へチョンチョンチョン・・・っと点で塗ります。塗るというよりは乗せる、という感じですね。

糊が、俊足で乾いてしまうことはないので、のんびりとパーツをカッターナイフの刃先で拾って、

慌てす騒がず、優雅に・・・置きます。だって、こやって写真撮ってる余裕があるくらいだから。

冗談でも何でもなく、優雅にってのは結構大事なんすよ。

っんま、あとは同じ要領です。これを延々気が済むまで繰り返すわけです。

気が済まず、なかなか完成していない作品もあります。

が、注文を頂いているものは、お客さんがお待ちなので、それは必死のパッチで完成させますが、なかなか気の長い作業です。気の長い作業ですが、ぼくはこの作業を心の底から愛してます。をーあいにぃ、です。

気の長い作業ですが、愛しています!

絵筆やパステルで着彩をすすめる時間も、時を忘れるほど幸せな作業ですが、この、切り絵の着彩、これもなかなか夢中になれます。これが基本、というものもあってないようなもんなので、やり方は人それぞれ違うとは思いますが、恐らくこの作業をこの世で一番愛しているのは、このぼくだと自負しています。

どれくらい愛しているかと言うと、

もしこの作業が擬人化されて、女性だとしたら誠実にデートを重ね求婚し、ぼくは文枝師匠の「新婚さんいらっしゃい!」に一緒に出場します。応募はがきを10枚書いて。で、クイズに答えてYesNo枕を手に入れます。で、その夜は燃え上がります。野獣のよほに。そしてバラードのように眠ります。

このように、後半は読む価値のないブログでしたが、まあこんな感じで毎日制作しているというわけでございます。

ご質問とかあったら、メッセージなど頂けると嬉しいです(^v^)

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