2012年8月、Hachiは8年間勤めた会社を退職し、アーティスト活動を始めました。いわゆる、
脱サラして夢を追うようになった人
として「凄いですね!」「憧れます!」といった言葉を頂きますが、中にはあからさまに羨望というか、ちょっとしたやっかみの態度をとる方もおられます。
たとえば長年サラリーマンとして勤めている人なんかでしたら
「おれはやりたいことも我慢して頑張っている。なんだこいつ、世の中そんなにうまくいかねえぞ」
みたいな感情をぶつけてくる人もいらっしゃいます💦
ただぼくも、人に自分のなりゆきをかいつまんで説明するとどうしてもはからずもドラマチックなストーリーになってしまうし(誰の人生もあらかたそうなる思います)、いかにもぼく自身が「度胸のあるやつ」「腹のすわったやつ」みたいに聞こえてしまうのは多少気になっていました。(そこ伝えたいところでないので!)
でも、ちょっと違うんです。なぜなら、
今回のブログを読んでほしいのが、
今現在自分の環境に満足していない人
だからです。
そしてそれはかつてのぼく自身です。
サラリーマン・・・営業の仕事に就いたのは、
ぼくが自分自身の弱さを何とかしたいから、
でした。引っ込み思案でシャイ、自分から何もできない、ハートの弱い青年でした。それを変えたくて。
やがて会社ではトップセールスマンにまで上り詰めるわけですが、環境的には満足できませんでした。
仕事自体は楽しいものでしたが、社長による恫喝、パワハラ、社員同士の仕事の押し付け合い・・・
ま、大小あってもどこにでもある話です。
そして心の底からこう思うわけです。
会社、辞めたい。
と。
これ、辞めるのは簡単です。それまでに10代20代だったぼくはバイトに急に行かなくなったり「今日でやめます」なんてこと平気で言える常習犯だったので(笑)
現実的に考えていきなり退職って言っても生活もあるし、いろいろ支払いの算段もあるわけですからそう簡単にはできませんよね。でも人間として感情的なところをあまりに押し殺しすぎると、とっても体に悪いです。(実際ぼくはがまんしすぎてストレスから、1年半「男性としての機能が停止」しました。)
そしてぼくも少しだけ大人になっているので、一歩踏み込んで物事を考えるようになりましてこういうふうに捉えました。
「辞めたい」とはつまり「変えたい」という思考の表面化であるということ。
物事を進めるには順番と言うものがあります。時には鉈でぶった切ったような決断も必要だったりしますが、ぼくの場合は映画や音楽が大好きで、好きな物語や曲にはそれぞれきれいな流れと言うものを感じます。つまり山場(サビ)を迎えるにあたってやはり、徐々にグラデーションを描きながら、というのが似合ってると思っています。少しずつ本丸に近づいていく。砂場でやるような棒倒しの要領で。なので、こんなふうに思考を掘り下げていきました。
「辞めたい」と思ってる俺。
↓
感情的に俺イライラしてるな、と認識。
↓
イライラする精神はフィジカルにも多少原因ある?
↓
そうそう俺、肩こり。
↓
肩こり直したい。
↓
水泳がいいらしい。
↓
とりあえずジムに通ってみよ。
と、いうふうに当時はたどり着いたんです。会社を辞める、という行動はシンプルですが現実的ではない。でもその表面の下に隠れてる「変える」という行為はできると思うんです。つまり「辞めたい」と思っている自分を変えるんですね。それも急激に考え方とか性格を変えられるわけないんで、些細な習慣を変えてみる。
「ジムに行く」も「会社辞める」も、表面上の違いはありますが「変化」と言う点では内面の自分をちょっと納得させることはできると思うんです。合わなかったそんなのすぐやめて、他の事さがしてもいい。それぐらい気楽な素材を選んで。
ぼくは子供のころからスポーツが大の苦手だったので、この結論に行き着くのはかなり極端だったんですが、神経質な性格に加え、ストレスの絶えない生活環境のため肩こりがひどく、本気でなんとかしたかったんです。「会社辞めたい」と深刻に悩むのも、体の調子を変えればなんか変わるんじゃね?肩こりのせいでいらつくのも仕方ないし、と単純に思ったんですね。
で、元来真面目なぼくです。
一生懸命働いてるのに報われない、いらつくむかつく・・・って何かに対して思っている人もきっと真面目な人なんやと思います。
で、そういう真面目な性格だから、いざ「水泳やる!」と決めると継続するんですね不思議と。まあ、もっと小さいことでもいいとは思うんです。一日一回、鏡の前でゴリラみたいな顔する、とかそんなレベルの。
で、水泳始めたらそれはもう単純に変化しますよ。
気持ちが前向きになる!
やっぱり体動かすと思考が前向きになりまして、なんか始めてみよう!ってなるんです。
そこから「たばこやめよう」ってなりました(笑) だってたばこ吸ってると、長く泳げないんです💦これ、当然の結果です! で、どんどん健康的になっていくと・・・
「会社辞めたい」という漠然とした思いがよりクリアに、前向きに変わっていきました。
「何をやりたいのか、俺は!」と。まあ、実際にはそこからいろいろありますが、小さなこと、些細なことに向き合い、改善したり認めたり・・・それらを繰り返していった先に、まるでわらしべ長者のごとく・・・
「お金ためてから会社やめよう、それまでの辛抱!」
って僕の場合はなりました。その猶予期間にはいろいろ考えたり準備したり、最終的に新しい道を選ぶわけですが、何も脱サラしてアーティスト・絵画講師に転身したのは「えいやっ!」ってバンジージャンプばりの覚悟で突如やったことでもなんでもないんです。
これマジで思うんですけど、何か大きな決断が目の前にあるときや、どうしようもない問題を抱えてるとき、一回別のことで「変化」ってものを体現するのっていいことですよ。
本当にむちゃくちゃ些細なことがいいんです。
朝やってることを夜に変えてみる、通勤・通学路変えてみる、普段食べてないもの食べてみる・・・他に何かないか考えているだけで目の前のトラブルからいったん思考を解除できるし、ちょっと物事の捉え方も変わった自分になって改めて着地できるんです。
そんなことくらいで何が変わるねん!
って思われる方が多いでしょうね。でも、われわれ人間ができることって本当にいつも些細なことだけじゃないですか。些細なことの積み重ねで、小学生の自分から中学生の自分、高校生の自分・・・と変化を繰り返してきたはずなんです。いつも小さなことを変えてきた結果ではありませんか。
たばこ辞める、ジョギング始める、とかちょっと負担になるような変化は絶対やめておいたほうがいいです! 行きつけのコンビニ変える、ぐらいのやつで。時間はたっぷりあるのでぜひ自分自身を楽しませてあげてください。
みなさんにはどんな答えが待っているんしょうね(^^♪
もし、あなたにとってのそんな目的やYUMEが見つかったらぜひ教えてください!
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