もしかすると、皆さんが画家などのアーティストに対してこんなイメージがあるかもしれません。
美大を卒業してすぐアーティスト活動!
そういうふうにストレートに道を歩まれた方もおられますが、ぼくは紆余曲折を経ての今ですね。
切り絵アーティストHachiは活動開始前はサラリーマンをしていました。それも、ぼくが子供の頃から一番やりたくなかった仕事・・・営業の仕事。
いわゆるセールスマンというやつです。
20代半ば、ぼくはミュージシャンになるという夢破れて、地元姫路へ都落ちしたところでした。バイトで食いつなぐだけの日々に安住したり、その他すったもんだあって、すっかり意気消沈しての帰郷でした。
地元に戻り、腰かけのバイトしながら
「このままではいかん!」
とふつふつと考えているだけの日々がしばらく続きました。
しかしこの頃のぼくは心からこう思っていました。
「おれは何がしたいんだろう」
と。1日を埋め尽くすだけの規模でいうならやりたいことは山ほどありましたが。
映画を観る、本を読む、ギター弾く・・・などなど。そういうのではなくて、もっと大きななんかやりたいこと。これって当時けっこう大きな悩みでした。別になくても生きていけるんでしょうが、30歳が目前となったこの頃、ちょっと考えてしまいました。
うまく言葉にすらできない、誰かに答えを教えてももらえない悩みです。
年下・年上のまったく生活スタイルの違う、ひとつも話の合わない人たちに囲まれながらのバイトをしながら、「なんでこんなところにいるんだろう」なんて悲劇のヒロインに浸ったり。あまり良くないマインドでした。
人間関係においてもいろいろぶつかりながら、自分をかえりみながらこんなことを考えるようになりました。
「なにがしたいかわからない。でもしたくないことは知っている」
そう、引っ込み思案で何かを作るのがすきだったHachiは営業マンとして働くことが一番やりたくないことでした。
「おれの人生まだまだ時間はある。ここは一度、やりたくないことにとことん突き進んでみるか」
と決意しました。学生の頃から、さっさと学校から帰って読書・映画鑑賞などひとりで時間を過ごしてきたHachi少年は部活で汗を流すなどのアオハルと無縁。ここはひとつ、厳しい部活に入ったつもりで、「結果出るまでやり抜く」ということをしようと思ったのです。
ここで言う結果とは、〇か×か。ということです。「やりたくない」と決めていることがそれは「できないこと」なのか「できる、でもやらなかったこと」なのか。
そんなわけで、営業の会社の中でもとりわけ厳しいところへ就職します。結果8年勤めることになります。入社しても1年くらいでみんな根を上げてやめてしまうような会社でした。そのおかげでぼくの下が一向につかず、ずっと三下のままでした(笑)
ここでの8年間はぼくの自信になりました。自己肯定感の低い若者でしたが、「なんでもできる」と自分のことを信じられるようになりました。
乗り込んだ船の操縦は自分でやらなきゃいけない、というわけです。
あ、一応トップの売り上げも打ち出しました。それも自分にしかできないやり方を使って。だって周りは力ある先輩ばっかりだったので、真っ向勝負では勝てなくてずっとあがいてました。そのうちたどり着くんです、自分流に。←このあたりのお話はまた別の機会で書きますね!
これがまさにアーティストとしての今のぼくの活躍に生かされているわけですね。自分流をみつければ、あとは何も考えずに好きなことをすればいいと学びました。
自分を許せたり、癒せるようにしてくれたもの。それがぼくにとっては「アート」というものでした。
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