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適切な道具をさがす~個展「MUSE」に関する記録デンジャラスデイズ⑧~

【はじめに】

全10回に渡って、2017年11月24日に終了した個展「Muse~いのちのためのオムニバス~」開催の経緯と終了までをブログで投稿します。

ぼく自身が次の活動への資料と、今後の反省のために記録したブログです。

ぼくは切り絵アーティストとして活動していますが、同じように個展やグループ展などで作品発表をなさる方や、

アーティストの人ってどんな人間なんだろう??

と素朴な疑問を抱く方も、面白く読んで頂ければ幸いです!! 何か活動のお役に立ててもらえたらなお嬉しいです(^^♪

※若干未熟な発想や考え方に吹き出しそうになるところもあるかと思います。皆さんはそういう部分もふくめて、何かご自身の糧にしてください!!

第7話(前回)のブログ!↓  ↓

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目次

適切な道具を探す。

できるからやる、ではアカン!!

やろうと思うことをやろう!!

「実現が容易に可能」「可能と証明すでに済み」という選択肢からのスタートでは意味がないと考えました。2017年に入り、ぼくは「白い切り絵」の試作品を作りました。サイズはA4ほどで紙はケント紙。ケント紙は、細かい作画がしやすかったんですが、それは薄いから。この薄さでは、大きなサイズでは無理だろうなと思いました。立てると紙の性質上たわむはずでした。ぼくは知人のメヘンディーアーティストの作品をベースに切り絵をし、それを手製の木枠に収めたものを持参して、ある人を訪ねました。ベテランの大工さんでした!

メヘンディ―アーティストMAASAの絵を切り絵にし、光で投射。

オリジナルの額をお願いする!

その方に試作品を見てもらい、どこまでのサイズの作品に、強度を保てる木枠が制作できるかお聞きしました。

ぼくが制作したい最大サイズ1,5m×1mの作品を収められるかと。そして木は軽量かつそこそこ丈夫で、組み立てが可能なように設計して、という条件も付くわけです。予算の点もある程度考慮してほしい、とお願いもしました。考えているのは、作品を木枠に収め、それに2本の脚を着け、自立できる額。ぼくの予想ではタテが1,5mの場合、あまり心配することはないだろうと思っていました。不安なのはヨコ1,5mのバージョンでした。横長にしたときの強度が心配・・・

大工さん曰く、大丈夫や!!とのこと。さすが何十年も木に触れているプロの方、ぼくが簡単な絵で軽く説明しただけで、すぐにこちらの意図も理解して即答してくれました。ぼくは、会場を下見した際の感覚から、1596mm×1111mmの作品を5点、803mm×651mmの作品5点の計10点設置できると踏んでいました。それぞれ便宜上Lサイズ・Sサイズと名付けて大工さんとやり取りを行うことになる。会場の正確な図面などないが、感覚的なもので判断しました。余っても別にかまわなかった。事実半年後、この設定はバッチリだったとわかりました。

いろいろ頼りない男なんですがぼく、こういうところはちゃっかりしてると我ながら思いました(笑)

何を描くか、はハッキリとイメージできていました。昨年秋から女性にモデルとしてアトリエへ来てもらっており、作品として昇華したい欲求が溢れていました!! 

題材には事欠かない。自分の思い描く物語、会場の雰囲気にも即して描いた空想の物語があった。そこへモデルの姿を登場させる。

いのちのためのオムニバス

「いのちのためのオムニバス」。

生命の源である女性を、それぞれの姿にそれぞれのイメージを与え、絵にする。そういう世界を頭に描いていました。

作品のためのスケッチを繰り返しつつ、適切な白い紙を決定するまで、試作しました。シリウス水彩紙のロールに決定したのは、いつもぼくが好むクリーム色を排除した、真っ白が気に入ったからでした。しかし、とっても硬い紙。硬いけれど、むき出しの切り絵として成立させるためには、この硬さは必要だったんです。

ならば切り抜くカッターのほうを選び直せばいい。

普段は手元で小回りのきく、デザインカッターを使います。漫画ペンのような握りの軸に、刃先を変えながら使うものです。刃の角度は30度と45度あって、ぼくはほとんど30度を使います。細かい作画に適していますが、それはあくまで切るのを前提とした用紙が相手とあってのこと。

道具をさがす。

水彩絵の具での着色を前提とした、水彩紙が相手なら、一瞬で刃こぼれするんです。。。

ぼくは今回の制作に適したカッターを探して回りました。こういう時はつくづく思う。

切り絵は道具にまだまだ恵まれていないと。

※この記録を書いたのは2018年頃。当時はまだまだ勉強不足でしたが、カッターナイフの専門メーカーOLFAさんはかなり頑張っていろんなタイプの道具を開発してくださっています。

あまり時間もない中、何とか既成の道具の中から最適なものを選ばなくてはならなかった。普通のカッターより強度ある、容易に手に入る替え刃、長く力を込めても疲れぬ握りやすい本体、そんなカッターナイフ…こちらも何とか探し当てました。

つづく

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