絵を描く動機。
いろいろありますが根元にあることのひとつについてお話します。
小学生や中学生の頃、授業中にこっそりと先生の似顔絵を描くことがありました。それも、ちょっと皮肉ったというか、笑える種類の絵。
それをまたこっそりとみんなにまわしていくわけです。まずは隣のやつ。
その絵を見たとたんに「プッ」と吹き出す。笑いの火種の着火完了です!
その様子を横目で感じながら、二人目、三人目と次々にぼくの描いた絵はみんなにまわされていく。そのたび百発百中で笑いの弾丸はみんなを撃ち抜いていきます。
そしてやがて・・・ぼくが気になっている女の子に届いて、その子も口元をおさえて笑いをこらえるのを目にするとそれはもう一番の幸せでした。その日は夜眠るまで、心も体も軽くなって、世界を自分のものにできたような気分になる。
あの頃のまんまです。ぼくが絵を描く、作品をつくる動機の根っこにあるものです。
コメント