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ある生徒の作文。~夏休みの宿題~

先日、無事に終了した絵画教室の個展。
自分の作品を見知らぬ人に見てもらう。
いまだかつて体感したことのない会場での時間は、出品者である生徒たちにさまざまな想いを募らせたようです!!

ある生徒さんはこんな作文を「夏休みの宿題」として提出したようです。

目次

ある生徒の作文

 

わたしのゆめは、絵本さっかになることです。なぜならわたしは絵をかくことと、ものづくり、本がすきだからです。わたしは絵本さっかに、なって、読んだ人が、たのしくなったり、うれしい気もちになってもらいたいと思っています。
 四、五さいのころ、一ど絵が教室にならいにいきました。でも人が少なくて教室がおわってしまいました。わたしは、人が、あつまって教室がさい会するのをまっていました。
 先生の名前は、八田かずなりさんといいます。みんなは、八田先生とよんでいます。八田先生の知りあいを百人かいたにがお絵てんを見に行ったとき、わたしはこんな絵をかいたいと思いました。わたしとおかあさんの絵もかざられていて、見たときは、
「すごい!」
しかことばの中から出てきませんでした。


 七さいになり、見学にために二年ぶりに行った教室で、キャベツとリンゴとかぶの絵をかきました。とってもおもしろい絵になりました。
 教室がさい会する日、わたしは、やっと行けるのでたのしみな思いと知らない人がたくさんいるのできんちょうでどきどきしていました。中に入ると、八田先生が、
「おお、〇〇ちゃん!」
と、よんでくれました。
 教室でかいた絵の中で、一ばんのお気に入りは、うちゅうじんとユーフォ―をかいた絵です。なぜなら、たのしそうに見えたからです。
 ある日、八田先生が、
「教室展をしよう!」
と、言いました。それから、先生とみんなでじゅんびをしました。わたしは教室てんようの大きい絵をかきました。絵をかいているとき、わたしは、見てくれた人にすてきとか思ってもらえるか、つまんないと言われないか、

本とうにどきどきしていました。
 八月十九日・二十日、教室てん本ばんがやってきました。まず手つだってもらいながら、絵をかざりました。つぎに、みんなでおひるごはんにカレーをたべました。そのカレーはおとなのあじがして、すこしざらざらしていました。
 いよいよ、人に見てもらう時間がやってきました。はじめ、わたしは、体がぶるぶるふるえてしんぞうがどきどきしました。でも、絵しりとりや人と話すことで、ふあんがたのしさにかわっていきました。わたしが、教室てんで、一ばんたのしかったのは、絵しりとりです。なぜなら、教室てんを見にきてくれた人たちと絵をかいて、みんなであてっこするというあそびがたのしかったからです。
 人と人とが出会ったら、新しいストーリーがうまれます。わたしは、夏休み、そう感じました。そして、やっぱり絵本さっかになりたいと思いました。

書き上げるために彼女がしたこと

とても一般的な小学二年生の文章とは思えないですよね。
人によっては「親が書いたんじゃないの?」なんて言葉が出そうです。

・・・が、断じて言いますが、そういう母娘ではないんです。
もっと正確に言うと、こどもである生徒ちゃんは、ふだんから言葉や想いがあふれていて、とめどなく生まれてくる人なんです。

世界中の原稿用紙とキャンバスを埋め尽くしてしまいそうな小学二年生、とでも言いましょうか。


この3枚の原稿用紙を仕上げるために彼女がしたこと。それは

思いつくままの文章を10枚ほど書くことでした。

つまり、そこから余分なところは切ったり言葉を替えたりしながら3枚に落とし込んだわけです。もうすでに推敲(すいこう)という作業の必要性を知っている。
この「必要な箇所」「削除すべき箇所」の見極め工程は大人としての目線でお母さまがお手伝いしています。いわば「読み手」の意見としての介入ですね。(担当者か!!っていう・・・)

もう一度言いますが、うちの生徒です(*^-^*)

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