Hachiが講師をつとめる絵画教室カラフルキッズアートHACHIでは、他の習い事の定型をいっさい無視したことがよく目撃されるかと思います。
そのひとつが、コンクールの入選を目的としない技術や動機の獲得です。
つまり賞レースへの参加をお勧めしない、ということです。
誤解のないように言いますと、賞レース参加を否定しているわけではありません。
実際、うちの生徒の中には積極的にコンクールへ応募したい子もいたり、入選・受賞でモチベーションが高まる、というタイプの子もいます。
つまり人それぞれ。
ピアノやスポーツといった競技を目的とした習い事は、性質上、技術の向上のため、段階ごとのジャッジは必要かと思います。
しかし、絵なんて正直誰でも描けるんです。子供も大人も、上手い下手も関係ない。
問題はどう描くか、何のために描くか。
そしてそれを自分なりに知ること、捉えることが重要。
なので、こんなコンクールがありますよ、というチラシや情報はみんなに提示します。そして応募したい人には徹底的にサポートします。
で、応募したいという人の中でもいろいろあって「何か勝負にトライしてみたい」という人、「ただただ勝ちたい」という人、目的や動機はさまざまです。ですから、それぞれに応じたサポートをHachiはします。
「ただ好きなものを好きなように描きたい!」
という人に強要はしません。しませんが、
アトリエで賞状や、受賞のためにどこかで展示された絵を持ってきてくれる場面を目にする機会も多いです。
また、月イチ発行の教室通信で彼らの英雄譚の紹介もします。
その彼らを目の当たりにしたとき、どう感じるか
それも他の生徒たちの学びであると思っています。
たとえ誰かが賞を獲ろうとも「人は人」とクールに受け止めるもいいし、「羨ましい!がんばろう」と思うのもいい。どちらが良い悪いの差ではなく、同じ局面に自分はどういう感覚を覚えるか、それを知る場所でもあります。
多様性の時代という胡散臭い言葉がうたわれるようになって久しい現代。自分自身を一番の味方にして生きていける、そんな人々を一人でも多いほうが良い世界になるだろうと信じています。
Hachiの絵画教室カラフルキッズアートHACHIは、そんな彼らのための通過点です。
コメント