全10回に渡って、2017年11月24日に終了した個展「Muse~いのちのためのオムニバス~」開催の経緯と終了までをブログで投稿します。
ぼく自身が次の活動への資料と、今後の反省のために記録したブログです。
ぼくは切り絵アーティストとして活動していますが、同じように個展やグループ展などで作品発表をなさる方や、
アーティストの人ってどんな人間なんだろう??
と素朴な疑問を抱く方も、面白く読んで頂ければ幸いです!! 何か活動のお役に立ててもらえたらなお嬉しいです(^^♪
※若干未熟な発想や考え方に吹き出しそうになるところもあるかと思います。皆さんはそういう部分もふくめて、何かご自身の糧にしてください!!
第3話(前回)のブログ!↓ ↓
第4話 僕はここにいる!
クリエイターEXPOというイベントはだだっ広い会場(東京ビッグサイトです!!)に、約700のブースが設けられ、イラスト、アート、写真、ライター、書、と各分野ごとに分かれてクリエイターたちが配置されます。
訪れる来場客は国内の企業の方々!! アートやメディアに関係する大手に限らず、製造業を始めとする零細など多岐に渡ります。だれもが良く知る有名企業も名を連ねています。
ぼくは出発前に、クラウドファンディングというものを教えてくれた「ある方」のもとへ再び訪れました。目標金額達成についてのお礼の話もそこそこに、次なる算段について相談をしました。
今思えば、この時点でぼくは今後どういう仕事をもらいたいのか、あまり具体的に考えていなかったんですね。なんかのデザイン、本の装丁とかいいなあ、とか漠然とした理想ばかり。まあ具体的な狙いがなかったからこそ、出場しようと思い立ったわけですし、この時点ではこれでよかったと思います。足りないもの・足りてるものを知るために行くわけです!
2人で濃い珈琲をすすりながら、「クリエポでの戦い方」について話をしました。一致した最初の発想は
「Hachiのできることをアピールしとにかく目立つ」ブース作りをすること
でした。
ぼくが出展するエリアは「アート」のカテゴリー。
700ある出展の中では、そう数は多くないカテゴリーでした。与えられたブースは幅1500mm、奥行き1700㎜。その背後には展示用の高さ2600mmの白い壁面パネルが立っている。テーブル、椅子、コンセント等は実費で借りる。色々展示するとなると、決して広くはないですが、あくまで「商談」の場と考えると十分でした。見せたい作品は資料としてファイルにでもしてしまえば済みますから。込み入った話にさえ持ち込めばいいのです!
肝心なのは、その「商談」にどうたどり着かせるか。
つまりどう目立たせるか、でした。
そしてその方からのヒントから生み出された展示をすることになりました。
それは、出展ブースの背後に立てられた2600㎜の、白いパネルに、「白い切り絵」を展示する、ということ。それも、何点かの作品を並べたてるのではない。それはほとんどみんながやる普通の事。
考えたのは、
一つのでか~~~い白い切り絵作品がパネルを埋める、という展示。
作り手として「あれも見てほしい」「これも見てほしい」と、観る人に対する要求は子供のようにきりがない。
結局、展示にしろ広告にしろ、チンドン屋状態になりがちです。当然生み出したどの作品にも想いがあるから仕方ないのですが。
けれど、まずは胸倉つかんでぐいっとこっちまで連れてこさせるインパクト!(本当に胸倉つかんで連行したい気持ちはありますが笑)
そこで、白一色の切り絵。
少し浮かせた状態にして、パネルに影が映るようにする。黒い紙での切り絵だと、壁面の影とごちゃまぜになり、離れて見ると真黒になるんです。切り絵とパネル、これが白と白、境界線を影が描いてくれる。
ぼくは初めての白い切り絵、(LIVEを除いて)初めての大きな切り絵に挑むことにしました。普通の切り絵って黒の紙を切りますからやってみたかった(^^♪
どのブースも、色で飾ってくるに違いなかったから、この方法の選択には迷いなかったです。パフォーマンスします、デザインもできます、教室もやってます、アピールしたいことは山ほどありました!! けれどまずは「おれ、八田、ここです!」と叫ぶ必要がありました。
つづく
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